Audemars Piguet/オーデマ ピゲ エド・シーランが唯一無二のセラミック製ロイヤル オーク クロノグラフを語る

Audemars Piguet/オーデマピゲ

ロイヤル オーク

買取強化中


 「オーデマ ピゲは、ツアーに持って行けるように僕に特別な1本を作ってくれた。そして今、ほとんどこれしか身につけていない」。

 僕はステージでそれに相応しい時計を身につけることが大好きだ。ジョン・メイヤーのHODINKEE G-SHOCKも、パテックフィリップ Ref.5970も、どんなスティール製スポーツウォッチも、ライブのためにひとつひとつ特別に選んでいる。国や都市、会場によって、どんな時計だってなりうる。

 オーデマ ピゲのCEOであるフランソワ(・ベナミアス)とは、長年にわたって親交を温めてきた。彼のユーモアセンスが好きで、僕らは波長が合うみたいだ。ヨーロッパ人であることと、ちょっと抜けているところがいいのかも知れない。僕は生意気にも「今度のツアーのために、ワンオフの時計を作ってくれないか」とお願いしたのだが、なんとOKが出たのだ。彼は僕にどんな時計がいいかを聞き、僕はたくさんのアイデアを送った。そしてある日、彼から送られてきたデザインは、まさにこの世のものとは思えない素晴らしいものだった。

 僕はセラミック製のロイヤル オークが世に出てからずっと気になっていた。僕の2本目のちゃんとした時計がロイヤル オークだったため、それからオーデマ ピゲのコレクターでもあったが、セラミックモデルほど深く欲しいと思ったことはない。その感触が好きなんだ。とても快適で重量感も素晴らしいし、驚異的な複雑機構も搭載している。シンプルなように見えて、とても多くの時間と手間をかけて作られていることも大好きな理由だ。だから一点もので、世に出回っているモデルとは違うものを、とお願いしたのだ。

 クロノグラフを提案したのはフランソワだった。12月に僕がこの時計を手にしたとき、彼はこの時計が市場初のセラミック製クロノグラフになることを望んでいたと思うが、その後、いくつかのクロノグラフが発売されたと思う。僕は新しいアルバムのレコーディングでスタジオにこもっていたが、この時計を密かに賞賛し、毎日つけていた。

 カスタム要素はさりげなくて微細だが、とても意味のあるものだ。12時位置のエイトポイントスターは、僕の長女が生まれた8番目の月(8月)を象徴している。娘の名前はこと座にちなんでつけた。そして、僕のニューアルバムのテーマは「蝶」。だから秒針にはほとんど見えないほど小さく繊細な蝶が描かれているし、ケースバックからも蝶が見えるようになっている。

 ロックダウンのあいだに楽しんだ趣味のひとつが腕時計のストラップ。各ブランドのストラップの交換方法を学んだ。使い慣れた時計であっても、ストラップを変えるだけでまったく違った印象になる。素材でも色でも、その時々で違う味を出すことができる。そこでフランソワには、セラミックブレスレットだけでなくラバーストラップやケブラーストラップなど、いくつかのオプションを頼んでおき、もし思い切ったチェンジがしたくなったらすぐに対応できるようにしてもらった。正直なところ、ステージでは滑りにくいラバーが一番気に入っている。汗にも強いし、手首の上でずれたりしないから。

 今の僕にとって、新しい時計は何よりも特別な日のためのものでなければならない。僕は今、年に1本程度と、あまり頻繁にコレクションを増やしていないが、どれも何か意味があるものであって欲しいと思っている。長女が生まれた日にはパテック フィリップ Ref.5711を、次女が生まれた日にはオーデマ ピゲ Ref.15202 "ジャンボ "を手に入れた。そして今、僕はこの一点物のロイヤル オークを手に入れたのだ。ツアーで身につけるこの時計は、僕の家族とこれからの4年間を象徴している。ステージに相応しい時計なんだ。

 では、またどこかでお会いしよう。

(出典:hodinkee.jp)