Audemars Piguet/オーデマ ピゲ 2023年の価格改定 実勢相場はどうなるか?

Audemars Piguet/オーデマピゲ

ロイヤル オーク買取強化中


2023年、オーデマピゲが価格改定!実勢相場はどうなる?

冒頭でも述べたように、2023年明けてすぐにオーデマピゲでは主要モデルを対象に、おおむね3~4%程度の定価改定―すなわち値上げが行われました。

もっとも2022年は年明けに10%弱、そして同年9月の定価改定では、7~9%ほどの上昇率となっているため、2023年の値上がり率はまだ低かったことがわかります。

とは言え、時をあけずに比較的大きな上げ幅で改定を遂げたというのに、驚きを隠せなかった愛好家も多いのではないでしょうか。

 

例えば現行ロイヤルオークの基幹モデル15500ST系。

こちら、初出時は2,200,000円。2020年1月の価格改定で2,365,000円、2020年明けてすぐ2,530,000円、そして同年9月に2,805,000円、2022年明けてすぐに2,915,000円、同年9月に3,190,000円へ。さらにこの度の最新定価で3,300,000円(全て税込)へと定価推移していることがわかります。

一年前からは+385,000円、初出と比べると110万円値上がりしていることがおわかり頂けるでしょう。

 

また、ロイヤルオーク クロノグラフとして人気の26331ST系も、初出2,754,000円、昨年2,805,000円、2021年明けて330万円、同年9がつに3,685,000円へ。そして同年9月に3,905,000円となりました(ただし現在ではロイヤルオーク クロノグラフは26240系や26715系へモデルチェンジ)。

 

こういった価格改定の波は、何もオーデマピゲに限った話ではありません。

2023年明けてすぐに、やはりロレックスやチューダーが。そして2月にはパテックフィリップやオメガが値上げを予定しているとのことです。ちなみにファッションブランドではルイヴィトンが2020年に三度。シャネルもやはり同年にフランス・アメリカ価格が改定され、わが国でも順次その動きがあると噂されています。

 

価格改定の背景には、原材料や人件費といった原価高騰がまず存在します。とりわけ近年の金やステンレス鋼板の価格上昇により、金属素材をふんだんに使用する時計産業は、値上げを余儀なくされてきました。

これに加えて2020年から猛威をふるう新型コロナウイルスやロシア・ウクライナ危機といった地政学的リスクの影響もきわめて大きいものがあります。

感染拡大をを防ぐためのヒト・モノの出入りの制限。あるいはロシアの供給制限によって、原油や貴金属類の高騰・・・この流れの中で原材料や人手が仕入れづらくなったり、海外製品を輸入しづらく、相対的に流通量が低下。輸入品を中心に、多くのモノの価格が上がっているのです。

オーデマピゲは世界三大時計ブランドだけあり、製品の上質さは他の追随を許しません。

上質な金属を用い、ムーブメント等一部には22金ゴールドを採用。また、仕上げや加工を丁寧に行っていることから、大量生産とは無縁です。さらにコロナ禍によって国内流通が減少してしまっているとなっては、価格改定も致し方ないと言えるでしょう。

オーデマピゲ ロイヤルオークおよびCODE11.59の相場動向2023

価格改定の噂とともに気になるのが、「実勢相場」です。なぜならオーデマピゲの人気モデルは正規店では常時品薄で、ほとんど変えないほどであるためです。

そこで並行輸入市場に出回る製品を探すこととなりますが、この市場の実勢相場は様々な要因で上下することとなります。

その要因の一つに挙げられるのが「価格改定」です。もちろん定価が上がった(または下がった)からと言ってすぐに相場に反映されるわけではありませんが、過去の相場動向を鑑みるに、決して無関係ではいられません。特にオーデマピゲのようなラグジュアリーブランドは上げ幅も大きいため、影響を受けやすいと言っていいでしょう。

つまり、2023年に実際に定価改定が敢行された今、実勢相場もまた上がる可能性がきわめて高いと考えられます

さらにこの実勢相場の大きいところを左右するのが「需要と供給」です。

 

現在、オーデマピゲの一部人気モデルは、定価を大きく超える実勢相場が記録されています。この「人気モデル」とは、ロイヤルオークです。

とりわけ2019年にモデルチェンジを果たした基幹機のRef.15500ST系の相場は高騰中。発売以来、定価を下回ったことがありません。

さらに、オーデマピゲ屈指と言っていい相場高騰を記録しているのが、青文字盤のRef.15500ST.OO.1220ST.01です。ブティック限定品ゆえかデリバリー自体がそう多くないと思われ、ブティックどころか並行輸入市場でもなかなかお目にかかれません。発売から2年経過するにもかかわらず当店でもそう入荷が多くなかったため、グラフ推移は取りませんでしたが、2020年下半期に入って大きく相場上昇。2020年上半期の平均相場が400万円程度でしたが(この時点で既にプレミアム価格とはなります)、2023年現在、中古であっても800万円や900万円台などといった実勢相場を記録しており、もはや青天井と言って過言ではありません。

これは、モノがなかなか国内市場に出回りづらくなっているにもかかわらずロイヤルオークへの高い需要はいっこうに止まず、むしろ増すばかりであることが背景としてあります。近年では時計を

「投機対象」として扱う声がメディアでも取り上げられており、時計愛好家以外でも需要が増しているといった状況です。

こういった背景から相場がどんどん上がっており、この動向は2023年も続くという見方が業界では広がっています

 

また、2019年よりオーデマピゲの新コレクションとして大々的にプロモーションされているCODE11.59も気になるところ。

発売当初は市場では滅多に見かけませんでしたが、徐々に流通が始まってきました。

CODE11.59に関してはゴールド製であること。加えてドレスウォッチということもあり、ロイヤルオークほどの相場上昇は見受けられません。中古であれば、定価よりも若干安く購入できる個体も存在します。

とは言え高値であることは間違いがなく、オーデマピゲ人気を鑑みれば、2023年にかけてもこの数値を維持していくことは想像に難くないでしょう。

 

オーデマピゲの時計、いつ買うのがお得?

ロイヤルオーク,CODE11.59,あるいはロイヤルオーク オフショアにミレネリー…オーデマピゲの魅力的な時計たちは、いったいいつ買うのがお得なのでしょう。

 

現在、時計の相場はなかなか読みづらい状況にあります。しかしながら前述の通り、圧倒的需要に全く供給が追い付かない。すなわち実勢相場が上昇する傾向は、しばらく続くといった見方が多くなります

そのためオーデマピゲが欲しい方は、早い段階で買っておくことをお勧めいたします。

 

なお、これは現行のみならず、生産終了した各モデルにも言えることです

「定価改定が関係しているのは現行品だけでしょ?」このように思うかもしれませんが、オーデマピゲ―とりわけロイヤルオークに至っては生産終了モデルも価格高騰を記録しています。

なぜなら初代からデザインを踏襲しているため。「現行品が手に入りづらいなら生産終了モデルを買いたい」といったマインドが発生しやすく、結果として過去モデルにも需要が集中し、相場を上げているのです。

もちろん「デザインを踏襲している」とは言え、文字盤レイアウトが違ったり、二世代前だとサイズが直径39mm(現行は41mm)だったりすることなどから、「過去のモデルが欲しい」と言った需要も一定数存在します。

生産終了モデルは日が経つにつれて良い個体が減っていっています。

そのため、現行品の価格改定に釣られて相場が上がる前に。そしてより良い個体に出会いやすくするためにも、お早めのご購入が吉と言えるのです。

まとめ

オーデマピゲの2023年価格改定、そしてこれに伴う2023年の相場動向についてご紹介いたしました!

文中でも繰り返し述べているように、価格改定されたからと言ってすぐに実勢相場に反映されるものでも一概にはありません。

しかしながらすぐに現在の実勢相場の高値傾向が止むとは考えづらく、現在ご購入をご検討されている方は、お得なうちに買っておくのが良いのではないでしょうか。

文:鶴岡

(出典:rasin.co.jp)