Patek Philippe/パテック フィリップ ロニ・マドヴァニの異形のコレクションたち

Patek Philippe/パテック フィリップ 

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ロニ・マドヴァニは30年以上にわたって時計を収集しており、20世紀の偉大なブランドによる、形あるタイムオンリーの時計に焦点を当てることで、ほかのコレクターたちとは一線を画している。

ご存じのとおり、Talking Watchesを始めて以来21エピソードを公開(※掲載当時)したが、我々は驚くほどバラエティに富んだコレクションを紹介してきた。バラエティというのは今回のキーワードである。確かに、これまでお話を伺ったコレクターの方々は、何らかのテーマから関心が派生していったようだが、今回は、20世紀の偉大なブランドによるユニークなシェイプを持つタイムオンリーの時計という、焦点を絞ったあるコレクターを紹介する。ロニ・マドヴァニ(Roni Madhvani)は30年以上にわたって時計を収集しており、彼の母国ウガンダには収集家のコミュニティはほとんどないが(#redbarkempalaはもうすぐ?)、長年旅を通じて世界中に交友関係を築いてきた。彼のコレクションは特別なのだ。それではロニ・マドヴァニをゲストに迎えたTalking Watchesをお楽しみいただきたい。

ジルベール・アルベールのデザインによるパテック フィリップ Ref.3424

ロニのコレクションは、パテック フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ ピゲ、カルティエなどのタイムオンリーモデルや、独特なシェイプを持つ時計が中心となっている。独特なシェイプを持つ時計のなかで最も有名なのは、スイスの有名なデザイナー、ジルベール・アルベール(Gilbert Albert)の作品だろう。アルベールデザインのパテックといえば、このRef.3424を思い浮かべる人が多いだろうが、これはコレクションの根幹を成すものだ。

ジルベール・アルベールのデザインによるパテック フィリップ Ref.3412

こちらも伝説のジルベール・アルベールデザインのパテックで、十字線を組み合わせたダイヤルに時計宝飾店ベイヤー(Beyer)のサインが入っている。リファレンスは3412で、間違いなくパテック史上最も興味深いケースのひとつだ。

パテック フィリップ Ref.2550

Ref.2550は、ロニのコレクションにぴったりのモデルだ。ギヨシェ彫りのダイヤルと、ラグを延長したリングを重ねたようなケースが特徴だ。これは、上記のRef.2549の姉妹機と考えてもよいだろう。

パテック フィリップ マルコフスキー社製の金無垢ケース

 

 これは繰り返すが、ゴールドの無垢材から削りだされた曲線のケースを持つパテック フィリップの非常に珍しいリファレンスだ。20年前、このような時計が世界で最も価値のある、魅力的な時計と見なされたことは特筆すべきことだ。さらに驚くべきことは、パテックが一時期このような時計を製造していて、今ではパテックからこのような時計がリリースされることは不可能に近いと思われることだ。

パテック フィリップ Ref.565 ブレゲ数字ダイヤル

ロニがよく知る作品のひとつがこのRef.565。彼はスティール、スクリューバック、ブレゲ数字、センターセコンドなど、タイムオンリーのパテックに求められるものすべてを備えていると言う。我々も完全に同意する。

パテック フィリップ “アンチマグネティック” Ref.3417

Instagramでロニをフォローしている方なら、間違いなく見たことがあるはずだ。HODINKEEでも人気のパテック フィリップのRef.3417は、世界を旅する人の腕から決して離れない存在だ。そのサイズ、ケース形状、耐久性から、彼の“日常使い”時計として愛用されている。

パテック フィリップ Ref.2471

 パテックのタイムオンリーモデル、Ref.2471はタンク風シェイプとスクロールラグを組み合わせたモデルだ。これはしばしば“ベアークロー(熊の爪)”と呼ばれるが、その理由はおわかりだろう。

パテック フィリップ Ref.5004P ブレゲ数字インデックス

おぉ、このコレクションで唯一無二の逸品だ。これはプラチナ製のパテック フィリップ Ref.5004(レマニアベースのスプリットセコンドクロノグラフで、永久カレンダーとムーンフェイズを搭載)で、ブレゲ数字インデックスの特別仕様のダイヤルを備えている。ロニは現代のパテックをあまり購入しないのだが、ロンドンのブティックと何年も友好的に交流するうちに、この時計を譲ってもらうことになったそうだ。Ref.5004Pは現代の名作のひとつとされているが、ブレゲ数字をあしらったこのモデルは実に壮大だ。もしロニが自らの掟を破る1本を選ぶとしたら、それはこの時計であることは理に適っている。

(出典:hodinkee.jp)