Patek Philippe/パテック フィリップ 2022年のパテック フィリップはどんな革命?
Patek Philippe/パテック フィリップ
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「ノーチラス」の熱狂から早くも頭を切り替えたらしいパテック フィリップ。「Watches & Wonders」で発表された新作をチェックしよう。
2021年のパテック フィリップといえば、ラストイヤーとなった「ノーチラス」の話題で持ちきりだった。しかし新しい年を迎えたパテック フィリップは、後ろを振り返らず、進化を続けている。今年「Watches & Wonders」で発表した新作の中にスポーツウォッチは1つもない。アピールする方法はほかにもたくさんあることを、このブランドはよくわかっているようだ。
新作の紹介に入る前に、何が見当たらないのか考えてみよう。「ノーチラス」や、そのさらにスポーティな弟分である「アクアノート」の新作は1本もない。パテック フィリップは、長いウェイティングリストと、さらに高騰するオークションの価格を見て、「そんなものクソ食らえ」と思ったのかもしれない。この変化について、パテック フィリップは割り切り、あっけらかんとしている。
それでも、インスタグラムのネタになるような時計は満載だ。ダイヤモンドやサファイアをあしらった複雑なもの、ヴィンテージ市場からの流用、ブルーやグリーン、そしてパテック フィリップの特徴であるオパーリンの文字盤をもつものなど、さまざまだ。
豊富なカラーバリエーション
パテック フィリップがスポーツウォッチ熱に対抗するために最初に提案するのは、たくさんのカラーバリエーションだ。昨年のWatches & Wondersでパテック フィリップはグリーンの「ノーチラス」を複数発表したが、今年はまったく異なる2つのグリーンダイアルをリリースした。
「5205R」の文字盤は深いオリーブ色で、角度を変えるとスモーキーなチャコールにも見える。もういっぽうの「5270P」はエメラルドグリーンで、17層のラッカーによって輝きを放っている。前者はアニュアルカレンダー、後者はクロノグラフとパーペチュアルカレンダー機能を備えるが、ほかのコレクションでは必ずと言っていいほど登場する黒や白の文字盤が、より大胆でカラフルな色調に置き換えられている。
ダイヤモンドやサファイヤが輝く文字盤
「5374/300P」は、インデックスにブルーサファイアを採用。さらに228個のバゲットカットダイヤモンドがダイアルとベゼルの外輪に輝きを与えている。この時計は、パーペチュアルカレンダーとミニッツリピーターという、現存する時計の中でもっとも技術的に高度な2つの複雑機構を搭載した。
新しいムーンフェイズ「7121/200G」やレクタンギュラーモデル「Twenty~4」にもダイヤモンドが使われている。
今年の新作「ワールドタイムズ」は、クリス・ポールや カーディ・Bなどのセレブに愛されたモデルだ。私はかつて、この時計を手に入れるために8年間待ったコレクターに話を聞いたことがある。24のタイムゾーンで構成された文字盤のデザインは、一目でそれとわかる。また、「5231G」の中央に丁寧に手描きされた地図は、時計愛好家でなくとも目を奪われるはずだ。
最近では、多くの人がレッドカーペットにゴツめのスポーツウォッチを持ち込んだり、スーツに合わせたりするようになった。パテック フィリップは逆に、「ダイヤモンドやミニチュアアート作品を身につけたくなりませんか」と提案しているようだ。
古いカメラケースのような色と質感
最後に紹介するのは、ヴィンテージに着想を得たアイテムだ。「5326G」と「5226G」は、古いカメラのケースにインスパイアされた色と外観をもつ、テクスチャーグレーダイアルが特徴的だ。
(出典:gqjapan.jp GQ.com)