Patek Philippe/パテック フィリップ 3つの新作スペシャルコンプリケーションを東京で発表

Patek Philippe/パテック フィリップ 

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東京でパテック フィリップ《ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)》が開催された。我々は歴史的な作品から大ヒット作、そしてもちろん、このイベントならではの新商品まで、パテックが提供するすべてのものを見るために現地に赴いている。パテック フィリップが地球上で最も素晴らしい場所のひとつでショーを開催し、その記念として新商品を発表しないとは、とても考えられない。

 腕時計は(ハイアートの懐中時計も展示されているため)全部で6本。 複雑機構を搭載したものが4本、カラフルな時刻表示だけのカラトラバが2本だ。今回は、そのなかでも特に目を引くと思われる3つの作品にフォーカスする。 5308Rとふたつのワールドタイマーだ。

ミニッツリピーターと永久カレンダーを搭載したプラチナ製スプリットセコンドクロノグラフ、東京2023 リミテッド・エディション・カドラプル・コンプリケーション 5308P-010モデルから紹介しよう。この42mm(厚さ17mm)の重厚な時計はかなり大きいが、このサイズだからこそ本格的な時計づくりができる。自動巻きCal.R CHR 27 PS QI(プラチナ製ミニローター付き)は、このシングルプッシュボタンクロノグラフと永久カレンダーに、毎晩午前0時に瞬時に日付を変更する機能を提供している。

ここでの最大のニュースは、Ref.5208のアップデート版であるということだ。5208は2011年に発表されたモデルで、パテック初の瞬時日送り式窓表示永久カレンダー、クロノグラフ、ミニッツリピーターを搭載した、まさにトリプルコンプリケーションだった。今回パテックとウォッチメイキングチームは、この時計にスプリットセコンド機能を追加し、そのため名前に“カドラプル(クアドラプル)”が付いている。

 これまでオンリーウォッチ(Only Watch)ではチタンなど、さまざまな金属を使用した5208を見てきた。しかしこの5308は、プラチナケースとサーモンダイヤルが特徴で、このデザインのリフレッシュを感じさせるパワフルなモデルだ。今日発表されたすべてのモデル同様、このモデルもグランド・エキシビションにあわせて東京でのみ販売され、15本の限定生産となる。サファイアクリスタルとプラチナの2種類のケースバックが付属し、どちらにも記念の文字が刻まれている。

次に紹介する東京2023 リミテッド・エディション・ミニット・リピーター。ワールドタイム 5531R-014モデルは、パテックのワールドタイムの深い系譜を受け継ぎながら、自動巻きCal.R 27 HUによってミニッツリピーターを追加している。特許取得済みのストライキング機構により、文字盤の12時位置に表示されたタイムゾーンのローカルタイムをチャイムで知らせることができる。

 文字盤はというと、グラン・フー クロワゾネで仕上げられている。通常、このような時計ではどちらかというとヨーロッパ大陸などのような伝統的な地図のデザインが多くなる。今回のグランド・エキシビションでは東京の中心部が美しい地図で描かれている。ケースには手作業でギヨシェ彫りを施したホブネイルパターンを採用し、こちらも15本のみの限定生産となる。

パテックがプラム・カラーと呼んでいるディープパープルの文字盤が目を引く。それが東京2023 リミテッド・エディション・ワールドタイム 5330G-010モデルだ。この時計の特徴は現地時刻と同期した日付表示を備えた、世界初のワールドタイムモデルであることだ。Cal.240HU Cは、超薄型の自動巻き240HUをベースに開発されたもの。このキャリバーには、ローカルタイムの日付表示を管理するための特許取得済みのディファレンシャルシステムが搭載されている。 パテックの発表によると、このデイト機構だけでも約70個の部品で構成されているそうだ。

グランド・エキシビションのための特別限定版であることを明確にするため、通常の太陽マークの代わりに赤い東京の文字と日本の日の丸など、特定のデザイン的な特徴が日本を明確に呼び起こす。パテックは、ガラス製の面取りされたフランジに描かれた赤い先端の日付表示についてふたつの特許を申請している。この40mmのワールドタイムは300本の限定発売となる。

(出典:hodinkee.jp)